最近、ノートパソコンを買い換えました。
きっかけになったのは、Windows 10のサポート終了のお知らせ。これまでは10年くらい前に買った日本製のノートパソコンを使っていたのですが、型式が古すぎてWindows 11にアップグレードすることができません。
私はかな入力モードで日本語を入力しているので、これまでは日本に行った際に日本語キーボードがついているノートパソコンを買って持ち帰っていたのですが、当分日本に行く予定はないので、サポート終了に間に合いません。でも英国で日本語キーボード付きノートパソコンを買うのは至難の業です。
が、ひとつだけ選択肢がありました。それはFramework Laptop。

Framework Computerは、2020年に設立されたスタートアップ企業です。ちょうど「修理する権利(Right to repair)」という概念が話題に上るようになった頃のことで、当時から私も注目していました。Frameworkの特徴は、「誰でも簡単に分解して修理や部品の交換ができるノートパソコン」。デスクトップパソコンではそれほど新機軸な発想ではありませんが、ノートパソコンとなると話は別です。
製品販売開始時点では、キーボードの選択肢もそれほど多くなかったので、自分で買うことは考えていなかったのですが、その後日本語キーボードもオプションに追加されました。そこで、これはちょうど良い機会だと、Framework Laptop 13を購入してみることにしました。
 ウェブサイトで注文して数日後に届いた箱を開けてみると、中にはいくつもの箱が入っています。そのひとつにはQRコードが印刷されていて、読み込むと組み立て方法をステップバイステップで説明するウェブページが開きます。
ウェブサイトで注文して数日後に届いた箱を開けてみると、中にはいくつもの箱が入っています。そのひとつにはQRコードが印刷されていて、読み込むと組み立て方法をステップバイステップで説明するウェブページが開きます。
 組み立てに必要なツールはドライバーひとつだけで、これも同梱されています。指示手順に従って組み立てていくと、30分もかからずに日本語キーボード付きノートパソコンが完成しました。
組み立てに必要なツールはドライバーひとつだけで、これも同梱されています。指示手順に従って組み立てていくと、30分もかからずに日本語キーボード付きノートパソコンが完成しました。
組み立てが終わってから、途中のステップで写真を撮っておくべきだったと思いついたのですが、わざわざ分解してやり直すのも面倒くさいので、途中の写真はありません。興味のある方は組み立てガイドページを見てください。
アップグレード用にダウンロードしてあったWindows 11を無事インストールして完了しました。
 Frameworkのセールスポイントは、一度製品を買ったら必要に応じて部品を交換しながら長く使い続けることができること。なのでウェブサイトには部品のオプションがずらりと並んでいます。上の写真はキーボードとタッチパッドが組み込まれたインプットカバーキットですが、キーボードだけ、タッチパッドだけを単独で買うことも可能です。ディスプレイでも指紋認証リーダーでも、故障したら必要な部品を買って、ウェブサイトのガイドを見ながら自分で交換できます。また、メインボードやプロセッサーも単独で買えるので、数年後に新しいモデルが登場したら、それだけ交換して最新型モデルにアップグレードしてしまうこともできます。
Frameworkのセールスポイントは、一度製品を買ったら必要に応じて部品を交換しながら長く使い続けることができること。なのでウェブサイトには部品のオプションがずらりと並んでいます。上の写真はキーボードとタッチパッドが組み込まれたインプットカバーキットですが、キーボードだけ、タッチパッドだけを単独で買うことも可能です。ディスプレイでも指紋認証リーダーでも、故障したら必要な部品を買って、ウェブサイトのガイドを見ながら自分で交換できます。また、メインボードやプロセッサーも単独で買えるので、数年後に新しいモデルが登場したら、それだけ交換して最新型モデルにアップグレードしてしまうこともできます。
 特に面白いなと思ったのは、エクスパンションカードというシステム。ノートパソコン購入の際にひとつ気になるのは端子(ポート)の数と種類ですよね。Framework Laptop 13の場合は電源入力端子(USB-Cなので、充電中以外は他の用途にも使用可能)も含めて4つと少なめなのですが、カード式になっているので自由に抜き差しできるという特徴があります。なので、4つだけでなく必要なタイプを必要なだけ買っておいて、使う時だけ差して使うことができます。例えば、オフィスではEthernetでブロードバンドに接続するけれど出先では使わないという場合、持ち出す時にEthernetカードをUSBカードに取り替えればUSBポートがひとつ増えて便利ですよね。
特に面白いなと思ったのは、エクスパンションカードというシステム。ノートパソコン購入の際にひとつ気になるのは端子(ポート)の数と種類ですよね。Framework Laptop 13の場合は電源入力端子(USB-Cなので、充電中以外は他の用途にも使用可能)も含めて4つと少なめなのですが、カード式になっているので自由に抜き差しできるという特徴があります。なので、4つだけでなく必要なタイプを必要なだけ買っておいて、使う時だけ差して使うことができます。例えば、オフィスではEthernetでブロードバンドに接続するけれど出先では使わないという場合、持ち出す時にEthernetカードをUSBカードに取り替えればUSBポートがひとつ増えて便利ですよね。

今回の私にとって最大のポイントは、英国でも日本語キーボード付きノートパソコンを買える!という点で、値段は高めでも飛行機代を考えれば十分な価値があったわけですが、使い慣れたノートパソコンを修理・アップグレードしながら長く使い続けることができるのは、長い目で見れば大きなメリットだと思います。
日本でも購入できるので、電子機器の使い捨て文化が気になるという方はぜひ検討してみてください。