1月にはまだ遠くのニュースのように思えた新型コロナウイルス感染症。当時はまだCOVID-19という名前もついていませんでした。しかしここ3ヶ月でこの感染症は世界のほとんどの国に広がり、これを書いている現在、世界の死者数は60,000人に迫ろうとしています。
英国でも、感染の急速な広がりを受けて3月23日夜にロックダウンが始まり、いつ解除されるのかわからない状態です。一方日本でもこれまで比較的ゆっくりしていた感染の拡大ペースが上がってきています。
連日ニュースはCOVID-19に関する話題ばかり。事態の展開が速く、ついていくのが大変です。ソーシャルメディアでも、専門家の分析からフェイクニュースまで、心温まる話題からコロナミームまで、どちらを向いてもコロナウイルスの話であふれています。耳慣れない専門用語やどう見ても誤用であるカタカナ語なども飛び交い、翻訳者の立場からはこのパンデミックに関する言葉の問題も気になるところ。
そんな中、私がTwitterで相互フォローしているnofrillsさんが、和英対訳表現集作成プロジェクトを立ち上げました。
(仮)パンデミックに関する英語表現集

新型コロナウイルスとCOVID-19 パンデミックに関する英語圏の報道記事やTwitterの投稿などから翻訳に役立つ表現を蓄積していくことを目的としており、Wiki形式になっています。
翻訳者による翻訳者のための表現集ということで、翻訳経験者に執筆参加を呼びかけており、私もささやかながら協力しています。
Twitterアカウントがあれば執筆に参加できるので、日頃の報道やソーシャルメディアで気になる用語が出てきたら、メモ代わりに気軽に項目を立ち上げてみませんか? 既存の項目に用例や特記事項等を追加することもできます。
翻訳者コミュニティで、充実した表現集を作っていきましょう。