以前「いろいろ翻訳関連団体があってどう違うのかよくわからない」というツイートを目にしたので、リンク集を作ってみました。
略称のアルファベット順に並べています。説明は私の個人的なコメント、「詳細」の方は各団体のサイトに書かれている概要です。他にも見落としている団体があればお知らせください。
なお、通訳ガイド団体や翻訳スクール、語学教育団体等は含めていません。
JAITS: Japan Association for Interpreting and Translation Studies/日本通訳翻訳学会
通訳・翻訳に関する理論・実践・教育の研究を行う日本学術会議協力学術研究団体です。ウェブジャーナル『翻訳研究への招待』を発行しています。 http://jaits.jpn.org/home/
日本通訳翻訳学会 The Japan Association for Interpretation and Translation Studies は、「通訳と翻訳の理論と実践および教育に関する科学的・多面的研究を促進することとともに、この分野の社会的理解の増進に寄与することと」を目的とした学会です。 日本通訳翻訳学会(旧:日本通訳学会)は2000年9月23日に創立されました。学会の前進は、1990年11月18日に発足した「通訳理論研究会」という集まりでした。 『通訳理論研究』を17号まで発行しました。 日本通訳学会は通訳理論研究のこうした実績と成果をふまえ、一層の飛躍とよりひり広い社会認知をもとめて、学会への脱皮をはかりました。2002年には日本学術会議の登録学術研究団体(2004年に広報協力学術団体と改名)となりました。 2008年9月から、本学会は「日本通訳翻訳学会」と名称を変更しました。 2012年1月30日の会員数は350人超です。
(以上JAITSサイトより引用)
JAT: Japan Association of Translators/日本翻訳者協会
英日・日英翻訳国際会議(IJET: International Japanese/English Translation Conference )を毎年開催する他、翻訳者の勉強会等を随時開催している特定非営利活動法人(NPO法人)です。 http://jat.org/ja/
日本翻訳者協会(Japan Association of Translators、略称はJATで「ジャット」と読みます)は1985年5月、翻訳者(通訳者も含む)のための情報交換の場を設け、それによって翻訳の品質を向上させ、翻訳をさらにやりがいのある仕事へと高めることを目的に設立されました。2001年以降、東京都認証の特定非営利活動法人(NPO法人)として活動しています。 「実際に翻訳を行うのは、翻訳会社ではなく翻訳者個人であり、翻訳という職業の発展のためには、個人翻訳者の関心事や利益を重視すべきだ」という基本理念のもと、会員資格は個人に限定されています。現在、会員数は700名を超え、その多くは日本語・英語間の翻訳に従事していますが、最近は通訳者や日英以外の言語を扱う翻訳者の活動も活発で、組織の多様化が進んでいます。
(以上JATサイトより引用)
JST: Japan Society of Translators /日本翻訳家協会
出版翻訳の分野で日本翻訳文化賞・日本翻訳出版文化賞を主催している特定非営利活動法人(NPO法人)です。 http://www.japan-s-translators.org/
国際社会での日本人の活躍が多方面に広がりを見せている21世紀。言葉の障壁を乗り越え、異文化との交流と諸外国との相互理解がますます大切になっています。 日本翻訳家協会はすでに半世紀、その高い目標を掲げて活動してきました。当協会は国連教育文化機構(ユネスコ)に非政府機構として認可された国際翻訳連盟(Federation of International Translators略称FIT)の正会員団体です。 毎年、その過去一年に優れた翻訳書を刊行した翻訳家と出版社を顕彰しています。また、翻訳研究フォーラムを行い、会報も発行しています。 私達の協会は外国語に関心を持っている多くの人々と共に、少数民族語を含むあらゆる外国語との双方向の翻訳を奨励し、その出版を促進することを目的としています。
協会は当初から国連教育科学文化機関(UNESCO)傘下の国際翻訳家連盟(FIT)に日本唯一の正式会員として加盟、同連盟理事会に理事を出し(’06年は不在)、特定の団体にも属さず影響も受けない全く独立した組織で、主として会員の会費によって運営され、「翻訳・出版の質的向上と国際的な文化交流を目指す」という伝統を継承しています。
(以上JSTサイトより引用)
JTA: Japan Translation Association/日本翻訳協会
翻訳関係の各種資格試験や検定試験を運営している団体で、バベルグループ系列の一般社団法人です。 http://www.jta-net.or.jp/
設立の趣旨
国際関係がいよいよ複雑、多岐にわたり、各界、各分野での交流もきわめて頻繁かつ緊密となる中で、翻訳業務の重要性もますます増大しております。 翻訳需要を迅速・的確に処理することと翻訳製品の良好な品質を確保することが必要です。 ここに、公的にオーソライズされた団体を組織し、翻訳技術の研究・開発、翻訳者の翻訳能力の向上訓練と検定および公証を行い、もって翻訳業の社会的評価の一層の高揚を図り、翻訳業の振興を通じて、わが国の文化、経済社会の発展に貢献しようとするものです。
Mission
この法人は、翻訳に対する社会の認識を高めること及び翻訳に関する技術及び知識を増進することによって翻訳の水準を高めること並びに翻訳者を支援してその自立を促進することを通じて、世界の文化交流及び産業経済の発展に寄与することを目的とする。
(以上JTAサイトより引用)
JTF: Japan Translation Federation/日本翻訳連盟
翻訳会社等の法人会員を中心とする業界団体で、一般社団法人です。ほんやく検定という試験を運営し、またJTF翻訳祭という大規模業界イベントを毎年開催しています。 http://www.jtf.jp/
JTFは翻訳に関わる企業、団体、個人の会員からなる産業翻訳の業界団体です。 1981年4月に任意団体として創立し、1990年9月に経済産業省より許可され公益法人となりました。 公益法人制度改革に伴い、2012年4月に内閣府の認可を受けて一般社団法人へ移行しました。
MISSION
JTFは産業翻訳の業界団体として、常に時代の変化と潮流を読み、業界の健全な成長と発展に寄与します。 JTFは会員間の交流や親睦を深めながら、信頼あるプロ集団として業界の地位向上を目指します。 JTFは急速に進むグローバリゼーションの中で、会員のビジネスチャンスの拡大とJTFブランドの向上に努めます。
(以上JTFサイトより引用)
SWET: Society of Writers, Editors, and Translators
日本から英語で情報発信する人のコミュニティ組織で、和英翻訳者だけでなく「英語で書く」職業に携わるメンバーが集まり、ワークショップ等のイベントを開催しています。 http://www.swet.jp/jp
SWETは、日本からの、英語による情報発信に携わる専門家たちの会、日本と英語世界を架橋する「言葉の職人」たちのコミュニティです。 具体的には、和英翻訳者、編集者、作家を中心に、コピーエディター、校正者、装丁者、コピーライター、教師、研究者、リライターが所属しています。 会員の多くは、東京近辺や関西地方を中心に、日本に居住しています。
(以上SWETサイトより引用)