「脱成長」について考える3冊

ここ数年、「脱成長(degrowth)」という言葉をよく聞きます。経済成長の追求が、気候危機やプラネタリー・バウンダリー(人類が生存できる安全な活動領域)の超過といった問題の根本的な原因であり、またこうした問題の解決を妨げる障害になっているという考え方です。経済成長を追い求めることで崖っぷちに追い詰められてしまったのなら、成長を拒否することが解決法なのでしょうか。この問題を議論する本は数多くありますが、その中から3冊を選んで考えてみることにしました。