ヤンセンワクチン治験では、前回書いたように1月19日に2回目の接種を受け、その2週間後の2月2日に血液検査に行った後、しばらくは週2回のEダイアリー記入だけで何もなかったのですが、3月23日に、こんな郵便が届きました。
これは治験ではなく、国が実施している大規模ワクチン接種プログラムからの予約通知。他の郵便に紛れないよう、青い封筒にNHSのロゴが大きく印刷されているのが目印です。
前々回に書いた通り、国のワクチン接種プログラムから接種の案内が来た場合には、盲検解除の手続きを取ることができます。早速リサーチセンターに連絡しましたが、ドクターから電話が来たのは2日後の夜。治験参加者の手元にどんどん青い封筒が届いていて、対応に追われているようでした。
盲検解除してもらった結果、私はワクチン候補接種群に入っていたことが判明しました。もう2回接種済みなので、NHSのワクチン接種は受けない方が良いとのこと。ヤンセンワクチンは米国とEUでは1回だけ接種すれば良いワクチンとして承認済みで、英国では今月初めに同じく1回接種用ワクチンとして承認が申請され、審査プロセスに入っています。ドクターは、おそらくもうすぐ承認が下りると思うと言っていました。今後は治験の内容も方針転換することになるとのこと。私も引き続き治験参加を続けることにし、NHSのホットラインに電話して予約をキャンセルしてもらいました。
我が家では、夫が先ほど町のワクチンセンター(コンサートホールを転用した建物)で第1回のワクチン接種を受けてきました。どのワクチンを受けるか選択することはできず、その場に行くまでどのワクチンが使われるのかはわからないのですが、アストラゼネカワクチンだったとのこと。30分ほど外で並ばなければならなかったそうですが、中に入ってからはスムーズで、注射の痛みもなくすぐに終わったそうです。
スコットランドでは成人人口(16歳以上)の約半数がすでに第1回目のワクチン接種を済ませています。4月半ばまでには50歳以上、7月末までには16歳以上が全員第1回目の接種を受けることができるという計画で、今のところは順調に進んでいるようです。夏には通常とあまり変わらない生活が戻ってくるという希望がじわりと高まっている今日この頃です。