私がよく脱炭素技術関連情報の収集に活用している情報源のひとつに、Fully ChargedというYouTubeチャンネルがあります。基本的には電気自動車(EV)関連の情報を紹介するチャンネルで、自動車を運転しない我が家にはあまり関係ないエピソードも多いのですが、EVに限らず脱炭素・クリーンエネルギー一般の話題もよく取り上げていて、この夏は住宅の脱炭素化という我が家にとっても関心の高いテーマを扱ったHome Energyシリーズがアップロードされ、大いに参考になりました。
そこで、9月初めの週末にファーンバラで開催されたFully Chargedのライブイベント、Fully Charged OUTSIDEに行ってみることにしました。ファーンバラはロンドンから鉄道で40分ほどの郊外にあり、ファーンバラ駅から会場のファーンバラ国際展示会議センターまでは、英国テスラオーナーズクラブがシャトルサービスを運行していました。私を会場まで届けてくれたドライバーの方は、大家族なので7人乗りモデルを所有していて、夏には家族揃ってスペイン南部のマラガまでドライブ旅行したと、テスラの素晴らしさを熱く語ってくれました(ルートに沿ってスーパーチャージャーがたくさんあり、充電の心配はまったくなかったそうです)。私が参加したのは土曜日だけでしたが、イベントの規模には圧倒されました。今回はコロナ対策として、主に屋外で開催されましたが、広い会場には世界の自動車メーカーのEVモデルが並び、参加者が気になるモデルを運転できる試乗サーキットも用意されていました。また、ガソリン車から電気自動車に改造されたクラシックカーや、電気オートバイ、電気バン、電気バス、さらには電気トラクターまであらゆる電気車両が展示され、家庭用充電器を展示するブースもたくさんありました。
電動アシスト自転車のコーナーもあって、小さく折り畳めるタイプや、手持ちの自転車に取り付ける電動化キットなどが並び、こちらも専用の試乗トラックが用意されていました。また、住宅用の屋根置きソーラーパネルやゼロカーボン暖房機器など住宅の脱炭素化技術に関するブースも数多く、携帯電話などを充電できる発電エクササイズバイクも置いてありました。びっくりしたのは、私が住んでいるスコットランド・ダンディー市がブースを出していたこと。実はダンディー市自治体はEV充電インフラの拡充に積極的に取り組んでいて、過去にFully Chargedで取り上げられたことがあるのです。
また、会場に設置された2つのシアターでは終日さまざまなテーマのパネルトークがあり(左の画像をクリックするとプログラムが開きます)、興味のある話題ばかりなのでどれを聞こうか迷ってしまいました。参考になる話や展示も多く、家に帰ったらさっそく実行したいアイデアをたくさん持ち帰ることができました(詳しくは別の記事に書きます)。150以上のブースと50を超えるパネルトーク、そして300台以上のEVが並ぶそうそうたるイベントに、3日間で16,000人を超える参加者があったそうです。
以下は当日の写真です。
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