「世界の温室効果ガス排出量の約3分の1は食料システムに関連している」というデータがあります。気候変動というと石油などの化石燃料の問題と考えがちですが、私達ひとりひとりが食生活を見直すことで、温暖化抑制に貢献することができるのです。
そのために最近私が愛用しているアプリが、Fork Rangerです。オランダ生まれのこのアプリは、フランク・ホレマンさんの「食を通して気候変動に取り組みたい」と思いから誕生しました。アプリは「気候に対する食の影響について探索する旅」としてデザインされており、食のインパクトについて学びながら、サステナブルなレシピを集めることができるようになっています。
アプリをダウンロードすると、毎日1問新しいクイズにアクセスできます。クイズは「森林破壊」「食品廃棄物」「食肉」「土壌」などのテーマに分かれていて、食のカーボンフットプリントのさまざまな側面について知識を問う内容になっています。クイズに答えると、関連データのインフォグラフィックと、新しいレシピが表示されます。ゲームのようなフォーマットで楽しく学べるので、子どもと一緒に活用することもできます。
Fork Rangerのアプローチは、科学的データに基づいて少しずつ食生活の気候インパクトを減らしていこうというもので、レシピもヴィーガンとヴェジタリアンの両方があります。なお、アプリはオランダ語版と英語版のみで、データも主に西欧の食生活をベースにしています。欧州外の地域でも利用できるのかどうかは未確認ですが、興味がある方はこちらでダウンロードしてみてください。
https://www.forkranger.com/download-app/
*An English version of this article has appeared in ITI SHEA Network Green Gazette Newsletter #6, December 2023