我が家の脱炭素化プロジェクト:IHコンロ

毎年秋にセントラルヒーティングのガスボイラーを点検するため業者に来てもらうのですが、今年はそのついでに、ガスコンロとガスヒーターの撤去もお願いしました。

ガスヒーターの方はリビングルームの壁に取付けてあるもので、入居する前からあったのですが、入居した日に試しに点けてみたら強いガス臭がして閉口したので、その後まったく使っていません。使わなくてもセントラルヒーティングのラジエーターだけで十分なので、単なる壁の装飾になっていました。

ガスコンロの方も入居時からあった年季が入っているもので、ずいぶん前からこれをIHコンロに交換したいと思っていました。実は日本に住む私の両親宅はかなり以前にオール電化していて、IHコンロはガスの消し忘れの心配もないし、使いやすそうだなあと昔から気になっていたのです。IHコンロは消費電力が大きく、ガスコンロからIHに代えると電気代がかなり上がると聞いていましたが、ソーラーパネルのおかげで我が家の電力消費量が激減したので、よし交換するぞと決めたのです。

よく料理を担当してくれる夫は、学生時代の貸しアパートについていた電熱コンロのイメージが強く、調理器をガスから電気に変えるというアイデアには最初抵抗を示していましたが、電熱コンロとIHコンロの違いを説明すると、納得してくれました。

あらかじめ買ってあったIHコンロは、今までのガスコンロと同じサイズですが、ガスコンロが撤去された後のスペースにはめてみると、フラットなガラス1枚だけでボタンもダイヤルも何もないので、とにかくすっきりした!というのが第一印象。ごとくだのキャップだのいくつものパーツが重なっているガスコンロと違って、掃除もふきんで拭くだけで済むので簡単です。

夫も、電熱コンロと違って熱くなるのに時間がかからないし、強火から弱火にするのも簡単で使いやすいと、あっという間に気に入ったようです。

ガス調理によるCO2排出量はガス暖房に比べればわずかですが、近年アメリカでは、ガスコンロによる室内空気汚染の問題が注目され、禁止の動きもあります。調理中には一酸化炭素大量の大量の二酸化窒素が排出されることが、研究で分かってきたためで、ぜんそくなどの呼吸器疾患の原因になっていると指摘されています。

さらには、調理していないときでも、配管の継ぎ目などからガスがかなり漏れているという話もあります。配管から供給されている天然ガスは成分のほとんどがメタンですが、メタンは二酸化炭素よりも温暖化効果が28倍高いことから、近年対策を求める声が強まっています。主な排出源としては化石燃料採掘場やガスパイプラインからの漏出や、牛や羊など反芻動物の畜産に焦点が当たっていますが、家庭や飲食店のガス調理器からの漏出も、数の多さを考えれば無視できない排出量です。

ガスヒーターとガスコンロを撤去して、残るはガスボイラーのみ。これを電化すればガスメーターを撤去できます。暖房と給湯の電化は高額になるので、国の補助金を活用しても半分以上は自己負担。貯金と相談しながら進めることになりますが、できるだけ早めに実行したいと思っています。

 

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